ローソク足分析に見る手法の本質

手法はいろいろ」でも書きましたが、筆者は株をやっていた頃、「急落したら買って、ちょっと上がればすぐに売る」という手法をやっていました。

急落すると、ローソク足は長い陰線になります。この陰線の先端に買いで入って、1円や2円反発したらすぐに売ってしまうという、とんでもない邪道な手法でした。 でも、それで勝ててしまうんですから不思議なものです。(もちろん、上げ相場でのみ通用する手法です。FXでやったら大損しますのでご注意ください。)

しかし、この手法は、地合が悪くなると(下げ相場になると)途端に勝てません。勝てないどころかコツコツドカンで大損します。そんなこんなを繰り返し、ローソク足の底で買う手法があるのなら、その逆のパターン、ローソク足の天井で勝てる手法もあるのではないかと考えたら、一瞬で次の手法を発見しました。

それは、「隣のローソク足を抜けたら注文を出す」というものです。具体的に言うと、「隣のローソク足の高値を抜けたら買い。隣のローソク足の安値を抜けたら売り」というものです。

良く、レンジブレイクという言葉を耳にすると思いますが、これはレンジ相場でもみ合っているところから、一方向に抜け出したら、その方向に動き出すことを意味します。レンジ相場が形成されるときには、上値抵抗線(レジスタンスライン)と下値支持線(サポートライン)が存在しますが、 今まで大きな壁となって立ちはだかっていたそれらのラインを突破したら、その方向について行くというのが、レンジブレイクの手法です。

筆者は、これを1本のローソク足に見出したのです。

1本のローソク足にも高値と安値があります。高値が上値抵抗線であり、安値が下値支持線なのです。「隣のローソク足を抜けたらその方向に注文を出す」とは、まさにローソク足のレンジブレイクなのです。

ところで、ローソク足といっても時間軸は色々あります。5分足もあれば1時間足、日足もあります。5分足を画面に表示して見たとき、そこに上値抵抗線と下値支持線を発見したとします。もし、ローソク足の13本目や20本目でレンジブレイクした場合、 これを1時間足で見たら、隣のローソク足を抜けたということになります。(5分足は12本で1時間足に相当します。)同様に、1分足を5本並べた中にも上値抵抗線と下値支持線があり、レンジブレイクすれば、それは5分足で見れば隣のローソク足を抜けたことを意味します。

そして、実際にチャートを見ると、隣のローソク足を抜けたらその方向に連続して動くケースが多く見られます。筆者は、これは良い手法を見つけたと思い、この手法をマスターすべく取り組みました。

しかし、実際にやってみると、なかなか勝てません。「FXに必勝法はあるのか?」や「FXは手法で勝つものではない」で繰り返し述べたように、紙の上に印刷された後付け講釈のチャート解説と生の現場は違うのです。筆者は、いつまで経ってもこの手法を攻略できませんでした。 ときには、筆者自ら隣のローソク足を超える高値を買い向かい、後続組みの追随を狙ったこともありますが、結局、筆者が唯一の天井買い、高値掴みで暴落するはめに陥ったこともあります。

結局、相場はローソク足1本の世界で動いているわけではないのです。隣のローソク足を上抜けたから上昇したのではなく、上昇したから隣のローソク足を上抜けたのです。この違いを理解することが手法選びの本質であり、これが、砂金の手法なのか金塊の手法なのかの違いなのです。

筆者が、隣のローソク足、隣のローソク足・・・・と、画面を眺めているときに、果たしてどれだけの人が筆者と同じことを考えているでしょうか。そんな人は極まれでしょう。

誰も知らないこと、誰もやらないこと、そんな手法に必死になってはいけないのです。バケツに金塊を詰めて運ぶ手法とは、誰もが知っていることの中にこそあるものなのです。


 なぜ、あなたは勝てないのか?







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