FX デイトレードの実例 4






前回までに、手法だけでは勝てないこと、利食い・損切りの売買ルールが重要なこと、パワーバランスのこと、テクニカル指標や経済指標(要人発言、雇用統計)のこと等について解説しました。

さて、今回は、「値動き」というものについて解説します。

通貨はユーロ/ドル。上のチャートは1時間足、下のチャートは5分足です。

1時間足のチャートを見ると分かりますが、トレンドラインが引けます。そして、上ひげ陰線でトレンドラインを突き抜けています。

これを5分足でもっと細かく見ると、Aの地点で一度トレンドラインで反発したものが、折り返してトレンドラインを突き抜けたことがわかります。

この局面には、いくつかの手法を当てはめることができますが、代表的な手法はトレンドラインでしょう。 トレンドラインでの反発を狙った逆張り(買い)か、トレンドラインを抜けたら(割ったら)相場の転換と判断して順張り(売り)をする手法です。

では、それをCの局面に当てはめてみましょう。トレンドラインの手法に従えば、この局面でエントリーする場合は、逆張りの買い注文か、または、トレンドラインを下抜けたら順張りで売り注文ということになります。

しかし、筆者は、そのいずれにも反する行動を取りました。筆者は、Cの位置で売りで入りました。トレンドライン上で順張りの売り注文です。

手法どおりにやるのなら、ここは買い注文を入れる局面であり、あるいは、売り注文を出すのなら、トレンドラインを割る(下抜ける)まで注文は出せないはずです。それなのに、なぜ筆者はこの位置で売り注文を出したのでしょうか?

それは、値動きを読んだからです。

実は、この局面においては、短期的にはトレンドラインの手法は成功しています。Aの地点で逆張りの買い注文を出した場合とCの地点を下抜けてから売り注文を出した場合は、いずれも短期的には成功しています。 しかし、Cの位置では、馬鹿の一つ覚えでトレンドラインの手法をやったら失敗してしまうのです。

筆者は、一度Aの位置で反発した相場が、すっかり勢いがなくなり、垂れ下がってきたのを見て、Aの上昇が下落局面の打ち上げ花火であることに気づきました。そこで、売りの流れに従って、順張りで売り注文を出したのです。

その時、筆者の頭の中には手法は存在しません。これが、手法を越える領域にある値動きというものです。

もちろん、こういうものは予想であり勘でもあります。簡単に説明している筆者自身、実は、ここで売り注文を出すのは怖かったです。反対勢力が何をしでかすかわからないからです。

結果として予想は当たりましたが、できればBの位置で気づくべきでした。Bの位置で売りを入れていれば、怖い思いもせず安心して利益を引っ張れたと思います。


今回の事例は、手法の上に値動きという領域があることの例として説明しました。 しかし、本当に値動きを理解することは、筆者も含めて大多数の人には無理な話です。ですから、基本は手法で戦うしかありません。「手法+売買ルール」の組み合わせで戦うことになります。 もし、Cの局面に逆張りの買いで入った場合は、損切りすれば良いだけです。塩漬けやナンピン(例外あり)が一番良くありません。


 FX スイングトレードの実例







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 デイトレ・スキャルピングの実際 FX初心者講座

FX デイトレードの実例 1 (1)手法だけでは勝てない。売買ルール・損切りの重要性 (2)気づくということ
(3)経験 (4)ドテン (5)経済指標(要人発言)
FX デイトレードの実例 2 (1)テクニカル指標 (2)パワーバランスと反対勢力 (3)スキャルピングの欠点
FX デイトレードの実例 3 (1)経済指標(雇用統計) (2)逆張りとナンピン
FX デイトレードの実例 4 (1)トレンドラインの手法 (2)手法を越えた領域にある値動きとは

FX スイングトレードの実例 1
FX スイングトレードの実例 2 (1)土日持ち越しのリスク (2)窓埋め

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