FXのレバレッジとは? 〜レバレッジで損失も倍になるのか?〜

レバレッジ(leverage)とは、英語で「てこの力」とか「効力」等の意味ですが、投資などにおいては、「小さな資金で大きな効果を生むこと」を言います。 そして、FXでは、主として「証拠金の倍率」という意味で、このレバレッジという言葉が使われています。

既に「FXの仕組み」でご説明したように、FXというのは、証拠金(保証金)を担保に差し入れ、その何倍かのお金を借りて外国の通貨を売買するというものです。そしてこのとき、「証拠金の何倍の金額の取引が出来るのか(預けた証拠金の何倍のお金を貸してもらえるのか)」ということが、レバレッジの倍率ということになります。

例えば、1ドル82円のときに、1万ドルを買おうと思ったら82万円が必要ですが、それがFXの場合は、4万円の証拠金をFX会社に預けるだけで買えるわけです。 この場合、それは約20倍(4万円×約20倍=82万円)のレバレッジ(てこの原理)を効かせていることになります。(※買い値82万円の1万ドルを4万円の証拠金で買う場合は、約20倍のレバレッジということです。1万ドルを82万円出して買えば、レバレッジは1倍です。)

なお、現在は、レバレッジ規制により、国内のレバレッジ(証拠金倍率)の上限は25倍までに制限されています。
(【参考】 FX会社ごとに売買金額の最低単位があります。例えば、最低1万ドル以上の売買となっている場合には、1ドル82円の場合なら、82万円の25分の1(32,800円)以上の証拠金が必要であり、最低証拠金の額は、相場の変動に併せて変化します。)

以上のように、FXにはレバレッジというものがありますから、元手が少なくても大きな金額の取引ができ、そのことにより大きなリターン(利益)が得られるのです。(レバレッジ効果)

ただ、ここで勘違いしやすい点があります。「証拠金の何倍もの大きな金額で取引するということは、儲けも大きいけど損もでかい。だから、もしFX投資に失敗したら、証拠金の何倍もの大きな金額を損したり、借金になるのではないだろうか? 特に、証拠金の何倍もの高いレバレッジ(ハイレバレッジ)は危険だ。」そう思うかもしれません。

でも、「FXの仕組み」でお話ししたように、強制ロスカットという仕組みにより、特別な事情が起こった場合を除き、証拠金を上回る損失や借金になるということはありません。 また、他者と比較した場合、同じ金額の取引においては、レバレッジを使ったからといって、レバレッジなしの取引の人よりも損失が大きくなるということもありません。

実は、何倍のレバレッジだろうとレバレッジなし(1倍)だろうと、儲けの大きさも損の大きさも同じなのです。

例えば、1ドル82円のときに、自己資金82万円を持っているAさんがレバレッジ1倍で1万ドルを買うのと、自己資金4万円のBさんがレバレッジ20倍で1万ドルを買う場合を比較します。

もし、1ドル83円になれば、1万ドルは83万円に値上がりしていますから、儲けは1万円です。この場合、Aさんの儲けは1万円、Bさんの儲けも1万円です。同様に、1ドル81円になれば損失は1万円。Aさんの損失もBさんの損失も1万円です。

つまり、レバレッジなしで自己資金100%で売買している人もレバレッジを効かせて自己資金の20倍の売買をしている人も、儲けの大きさも損の大きさも全く同じなのです。(Bさんはレバレッジが20倍だからといって、レバレッジなしのAさんより何倍も損をするというわけではありません。)

レバレッジというと、損失が普通以上に倍々ゲームで膨らんで行くようなイメージがありますが、そんなことはないんですね。(※もちろん、レバレッジの倍率どおりの損はします。AさんもBさんも損失は同じ1万円ですが、もしBさんのレバレッジがなし(1倍)だったら、理論上、損失は500円で済んでいるということになります。レバレッジが20倍なので1万円の損となります。(500円×20倍=1万円))

ただ、自己資金82万円に対する1万円と4万円に対する1万円では、同じ1万円でも元手に対する割合が違います。同じように1万円儲かっても1万円損しても、AさんとBさんの精神的な心の余裕は全く異なるでしょう。

結局、レバレッジというのは、自己資金(証拠金)に対する割合(変動率)の問題だということです。証拠金に対して何倍のペースでお金が増えたり減ったりするのかということです。高いレバレッジにすればするほど証拠金の変動率は大きくなり、証拠金が増えたり減ったりするペースが速くなるのです。 (※レバレッジなし(1倍)のAさんに比べて、レバレッジ20倍のBさんが20倍の損をするわけではありませんが、Bさんの少ない証拠金から見れば、20倍のペースで損をするということになります。)

まとめ】 ハイレバ(レッジ)の人と低レバ(レッジ)の人を比較すると、どちらも儲けの大きさも損の大きさも同じ。ただし、自分自身に限って見れば、レバレッジの倍率どおりの儲けや損になる。よって、ハイレバの人は低レバの人よりも証拠金の変動率が大きく、レバレッジの倍率どおりのペースで証拠金が増減する。


自己資金4万円のBさんは、FXで成功すれば、高いレバレッジにより急激に資産を増やすことができますが、失敗した場合には、すぐに資金がなくなりFXから退場することになるでしょう。しかし、そのことをわかったうえで、あえて高いレバレッジを使う限りは、何も悪いことではありません。 (※もちろん、リスク回避を優先する場合には、レバレッジを低く抑えることが重要です。)

このレバレッジの考え方については、初心者の人にとっては勘違いしやすいところです。


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